福岡県 遠賀郡 岡垣町 RAINBOW みんなのおうち 【虹色日和】

言葉を紡いで まんまるい世界に。ひとつひとつの光でまるとなる。

親愛なる世界中の穴のあいた桶たちへ。

 

3月も半ば。

今日は、ホワイトディ。

 

雨にも風にも、感謝して、

今日も1日を過ごしていきたいものです、

高見です。^ ^

 

先日の話ですが、

お手紙を書きながら、ふと。

 

今は、多くは、携帯電話があたりまえで。

その中でも、ラインだったりメールだったり。

その他、

インスタグラムからやフェイスブックなどで、誰とでも、いつでも、どこでも、

気軽に、手軽に、

連絡がとれるような時代です。

 

昔は、携帯電話なんてなかったし、

一家に一台の電話。

 

そのぐらいで。

 

さらに、昔といえば、

そんなツールもなく。

みんな、

葉書や便箋に、つらつらと、

想いや絵をかき、

その手で封をして、切手を貼り、

きっと、

いろんなことを願い想い、ポストへと。

 

それをまた、郵便屋さんが、

相手のもとへと届けにいくわけですが。

 

それを受け取った相手は、

きっと柔らかく微笑みながら、

お手紙を読むってゆう。

 

そういった感じで、

一枚の葉書や便箋に、

たくさんの想いと、いろんな人が関わり。

 

繋いでるなぁ。

繋がってるなぁ。と、ぼんやり。

全部ひっくるめて、素敵だなぁ、と、

想いながら、筆をとってました。

 

以前も、年賀状の件で、

似たような話をブログに書いたような?

 

お手紙って。

メールと違い、なんだか一呼吸置きながら、

呼吸と一緒に言葉を生み出している、

そんな気がします。

 

時間なんて、忘れていくような。

ただ、その瞬間を味わいながら、

ぽつりぽつり、相手を大切に想いながら、

書いているような。

そんな。

 

 

携帯電話には、携帯電話のいいところがたくさんありますが、

時には、やっぱりお手紙というものを、

自分はオススメしたいです。

 

字をみると、より一層、

相手が浮かびます。

相手の声が聴こえてきて、

表情もみえてきて。

景色も、すべてが鮮明だったり。

 

そんなこんなで、

まとまらないんですが、

そんなことをふと、想った日。

 

大好きな喫茶店で、カウンターに座り。

深めの珈琲と、抹茶のパウンドケーキを。

リュックの中には、手帳と、便箋にペン。

そして、一冊の本。に加えてお白湯がいつも。

 

しばらくカウンターの目の前の景色に

ぼんやりした後、

一冊の本を手に取り読んでたわけですが。

 

その本の中の文章をすこしだけ、

ご紹介します。

 

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昔、ひとりの庭師がいました。

彼は、山の上に住んでいました。

毎日、谷の下の川まで降りて

天秤棒の両端に水を満たした大きな桶をかけ

それを担いでまた庭がある山の上まで

登っていきました。

とても大変な仕事でしたが

彼は庭の世話が大好きで、楽しんでいました。

ある日、庭師はいつものように、

水をもって山を登っていると

足を滑らせ、ひとつの桶に小さな穴が

できてしまいました。

 

それから数ヶ月後のある晴れた日のこと。

庭師が山のふもとで休憩してると

水が満杯に入った桶が

穴のあいた桶に向かってこう言いました。

 

「お前はまったく役にたたないね」

 

「役に立たないって、どういう意味だ?」

 

「お前には穴があいている。

毎日親方が一生懸命に我々を運んでも、

お前のほうの水はこぼれてしまい、

結局は半分しか運べていない。

何の役にも立っていないよ」

 

役に立っていないと言われ

穴のあいた桶はとても悲しくなりました。

 

次の日、穴のあいた桶は庭師にこう言いました。

「私はとても悲しいのです」

 

「なぜ悲しいのだ?」

 

「私には穴があいています。あなたは私に水を満たして運びますが、上に着くころには

半分なくなっています」

 

そう聞いて、庭師は言いました。

 

「それは本当だ。お前には穴があいている。

でも、それがどういうことかわかるか?」

 

「自分に穴があいていることしかわかりません。穴があいててはダメです。

穴がなければ、私も水を一滴も漏らさず上まで運べます」

と桶は答えました。

すると庭師は

「お前は、私たちが通る道をみたことがあるか?

たくさんの美しい花が咲いているだろう。

あれは、お前のおかげなんだよ。

お前に穴を見つけたとき、

私は道に花の種をまいた。

お前に穴があいているおかげで

私が水を運びあげるたびに、

花の苗に水をやることができる。

今では、きれいな花が咲き、

ミツバチが蜜を求めてやってくる。

一帯が見事な花園になっているんだよ。」

 

桶はそう聞いて、

とても嬉しい気持ちになりました。

 

 

【Pot. with the Hole    より 】 

 

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今日もブログを

読んでくださりありがとうございます。

 

RAINBOWに置いてます。

そっとひらいて、

読んで頂ければと、想います。

 

 

そっと。そっと。

包まれてあたたかくなりますように。

やさしいひかりが注がれますように。

 

 

高見でした。^ ^

 

 

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